2010年07月26日
マッコウクジラの還る所
その日も、デイサービスでみなsanと良い時を過ごさせていただき、帰り際に海岸へと足を向けると、
月の光と、夕日が交わり浜辺を行き交う人達に素敵な風景を届けてくれている、大潮の近い江ノ島で、
海の命を守る人達と、
海の命を助けたいと願うに人達に出会いました。
人が集まりつつある、波打ち際、
その視線の先には、
イルカともジュゴンともクジラともわからない怪獣が2頭、
波寄せるままにゴロゴロと揺らされていました。
その2頭は、出血しているようにも見えて、痛々しく、力なく波に揺らされていたのでした。
浜辺に打ち上げられたイルカsanやクジラsanは、海に帰れずにそのまま魂に還ってしまう…そんなニュースがフと頭をよぎりましたが、
常日頃から海の命と共に生きる、江ノ島水族館の方たちの救助や、
何もできないけど、この子たちを何とか助けたいと願う、ゆかりのない人たちの気持ちが1つになって、
「がんばれ!がんばれ!」と、出会った命を助けようと一生懸命でした。
その海獣はマッコウクジラだと江ノ島水族館の方が教えてくださいました。
1頭は水族館の方達と、居合わせたサーファーの方の介助で、沖まで出たものの、
始めは、自力でヒレを動かすことができずに、海に帰ることができるか心配されましたが、なんとか人の手を離れて、姿遠く、海に帰ることができたようでした。
もう1頭は、自力で1度は沖に出たものの、また、浅瀬の方まで押し戻されてきてしまい、
介助をされて、もう1度、沖にはでたものの、衰弱が強くなってきていたようで、
日が落ちて危険だとゆうこともあり、江ノ島水族館へ連れて帰ることになりました。
その、マッコウクジラを連れて帰る為にトラックが来ていたのですが、砂浜にタイヤがはまってしまい、
少し深くはまっていたトラックを、みなsanの力を合わせて押し出すことが出来ました。
今まで、なにも手伝うことができませんでしたが、ここだけは手伝うことができて良かったです。
そして、マッコウクジラはトラックに無事に乗せられて、水族館の方達の「ありがとうございました」
とゆうお礼と共に、トラックを見送り、
ただ、そこに居合わせた、ゆかりのない人たちも、おのずと帰って行き、
江ノ島の海は、何事も無かったかのように波の音が広がり、風がそよぎ、水面には月明かりが降り注いでいました。
水族館へ連れて帰られたマッコウクジラ。
連れて帰られたからと言って、助かる命だったかはわかりません。
水が合わないかも知れない・・・餌が合わないかも知れない・・・水族館の方がそう仰ってました。
その携わった命が助かってくれることが一番の願いではありますが、
助けたい思いが届かず、魂に還ってしまうこともある。
口蹄疫で奪われた動物達の沢山の命・・・
友達が助けんとして、命を繫げなかった野鳥の命・・・
最近、命にどう対するべきなんだろう・・・?
と、感じる機会が増えてきたように思います。
そこにある命を、見知らぬ人たちが集まり、みんなで助けたいと願う優しい気持ちに出会えたことに感謝します。
Posted by ふぅ太 at 01:06│Comments(3)
│ココロ
この記事へのコメント
今晩は、優しい気持ちの集まりですね、すごいし、嬉しいし、私はたまたま人間に生まれてきました。生きていくこと、命の重み、いつも考えさせられます。
できることはしていこうと、カケラさんも同じ思いなのだな~って、そのことが元気をくれますね。ありがとうございます。
できることはしていこうと、カケラさんも同じ思いなのだな~って、そのことが元気をくれますね。ありがとうございます。
Posted by あんとれ at 2010年07月26日 19:09
ホント、そうだね。携わった命がどうなるかは誰にも分からないけど、たまたまその場に自分が居合わせて、みんなで目の前の命を助けようとした気持と行いは、きっと携わった命にも伝わってると思う。
マッコウクジラさんが無事に海に戻れるよう祈ってます☆
マッコウクジラさんが無事に海に戻れるよう祈ってます☆
Posted by マロン☆ at 2010年07月27日 19:16
>あんとれsan,マロン☆chan・・・ブログを通して、同じ思いの方々に出会えて、みなsanに元気を分けていただき、命を考えることに向き合わせて貰えることに感謝します。
Posted by ふぅ太 at 2010年07月27日 21:26